加賀しずく
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「加賀しずく」は、なめらかな口当たりと上品な甘さが魅力の和梨です。酸味も少なくジューシーです。
一般的な和梨の特徴とされるシャリ感が少なく、
どちらかというと洋梨に近い食感を持ちます。
そのため、最初は市場の関係者や生産者には評価がされなかったそうです。しかし、消費者にブラインドでテストを行ったところ、他の品種を抑え圧倒的な1位に。晴れて、石川独自の和梨のブランドとしてデビューする事になりました。
農林総合研究センターの
山内さんが推す
加賀しずくのジューシーさ
加賀しずくを世に送り出すまでに16年の歳月をかかりました。
現在の産地は金沢市・加賀市・白山市。石川県南側の加賀地区と呼ばれる場所です。
この梨の親は、鞍月(くらつき)という、石川の一部の地域で少量しか生産されない甘い梨と、幸水です。
「加賀しずくの一番の特徴はなめらかでジューシーな点だと思っています」と山内さん。
梨のシャクシャクとした食感は石細胞の数で決まります。加賀しずくの石細胞数は、豊水や幸水・洋梨と比較して最も少なく、数値上でもなめらかな口当たりを裏付けています。
「実際に食べ比べてみると和梨と洋梨の中間のような食感ですよ」
完熟した加賀しずくを
畑で食べさせてもらいましたが、
一般的な和梨よりもキメが細かく、
噛み締めると果汁が口いっぱいに広がります。
加賀しずくの親、
「鞍月(くらつき)」は、
地元民がわざわざ
買いに来る甘い梨
加賀しずくの親になる「鞍月(くらつき)」は、石川県庁
のある金沢市鞍月で生まれた豊水、幸水、20世紀などの畑から出来た突然変異種です。全国的にはマイナーな梨で、栽培が難しく綺麗な梨に仕上げることが難しいため石川県内でも数えるほどしか生産者はいません。
しかし、
その甘さとおいしさに
県内のファンは多く、旬の時期になると直売場などで少量売られる鞍月を目指して、列をなすそうです。
1050人のブラインドテストで
圧倒的な結果に!
2013年10月5日(土)に1050人に対して、梨の品種がわからない形で、どれがおいしいか(好きか)を調査をしました。
(調査品目:新高と豊水と加賀しずく)
シールの色で年齢と性別を分けて調査した結果、どの年齢でも性別に関係なく、加賀しずくが最も人気でした。(ピンク:女児、水色:男児、オレンジ:女性、黒:男性)
大玉に育てます
8月下旬〜9月上旬が旬です
加賀しずく1本の木に実らせる実の数は幸水の6割程度。
果実の数を少なくする事で梨の1つ1つに届く栄養分を多くします。少数精鋭、大玉で上質な梨が出来上がります。
収穫後は光センサーによる糖度や障害の有無などの内部品質検査と、選果人と外観センサーによる外観品質検査(大きさ、形、果皮色、キズ・病害など)が行われます。一定の品質以上のものが「加賀しずく」を名乗る事ができ、糖度によってプレミアム、特秀、秀とさらに規格が分けられます。
年間、わずか30トン(2021年度)
石川限定の希少な梨を
お楽しみください
全国の梨の生産量184.7万トン(令和3年度農林水産省統計)の内、加賀しずくはまだ30トンと少なく大変希少です。 甘くてポタポタでみずみずしい、石川の加賀しずくをお試し下さい!
文:井上 真一